新選組の本を読む ~誠の栞~

小説 史談 エッセイ マンガ 研究書など

 斎藤一の本 

最近、「斎藤一の本」についてお調べの向きが多い。
そこで、斎藤一を主題とする関連書や作品等を、下記にまとめておく。

【ノンフィクション】

赤間倭子 『新選組・斎藤一の謎』 新人物往来社/1998
斎藤一を長年研究し、「斎藤一の会」主宰であった作家の研究書。子孫から聞いた話、子孫宅に伝わる文書、警視庁の関連記録なども用いた労作。

新人物往来社編 『新選組・斎藤一のすべて』 新人物往来社/2003
執筆者11名の共著による研究書。それぞれの切り口で書かれた論考・評伝など。

菊地明 『新選組組長・斎藤一』 PHPエディターズ・グループ/2011
斎藤一の生涯を追った研究書。

菊地明編著 『新選組三番組長 斎藤一の生涯』 新人物文庫/2012
上記『新選組・斎藤一のすべて』を改題・編集した内容。加筆修正もある程度なされている様子。

相川司 『斎藤一 新選組最強の剣客』 中公文庫/2014
斎藤一の生涯における謎の数々を解明しようとする評伝。文庫書き下ろし。

【小説・エッセイ】

司馬遼太郎 『新選組血風録』
 中央公論社/1964 角川文庫/初版1969/新装版2003 中公文庫/初版1975/改版1996 ほか
同書収録「槍は宝蔵院流」は、斎藤一の視点から、谷三十郎との因縁を描く短編小説。『新選組血風録』参照。

船山馨 『幕末の暗殺者』 現代書房/1967 廣済堂出版/1969 角川文庫/1971
同書収録「薄野心中」は、明治初年の北海道を舞台に、人足に身をやつして働く斎藤一が、横暴非道な監察官に報復する経緯を描く短編小説。詳細は『幕末の暗殺者』参照。

童門冬二 『明日は維新だ』 新人物往来社/1967 集英社文庫/1992
同書収録「海に降る雪」は、奇兵隊総管・赤根武人の監視役として長州へ潜入した斎藤一と、桂小五郎との対決を描く短編小説。『明日は維新だ』参照。

赤間倭子 『新選組副長助勤 斎藤一』 新人物往来社/初版1974/新装版1998 学研M文庫/2002
新選組加盟から死没までの生涯を描く長編小説。詳細は『新選組副長助勤 斎藤一』参照。

福田定良 『新選組の哲学』 新人物往来社/1974 中公文庫/初版1986/改版2006
同書収録「斎藤一の訓話」は、つかみどころのない訓話を隊士らに聴かせる斎藤一と、心の中でいちいちツッコミを入れる土方歳三との、漫才(?)が楽しいエッセイ。『新選組の哲学』参照。

宇能鴻一郎 『斬殺集団』 新潮社/1975 青樹社/1979
松平上総介と斎藤一とを主軸に、両者の謎めいた関係と、新選組の苛烈な戦いの日々を描く短編連作集。詳細は『斬殺集団』参照。

藤本義一 『壬生の女たち』 徳間文庫/1985
同書収録「あてを過ぎた男」は、近藤勇の愛妾・深雪と、斎藤一との関係を描く短編小説。詳しくは『壬生の女たち』参照。

新宮正春 『西郷暗殺行』 徳間文庫/1995
表題作「西郷暗殺行」は、西南戦争に警視隊として参戦した藤田五郎(斎藤一)の戦いを描く中編小説。
単行本(徳間書店1991)は、『戦乱軍記 頸を獲る』の書名で出版された。詳細は『西郷暗殺行』参照。

中村彰彦 『明治無頼伝』 新人物往来社/1996 角川文庫/2000  
戊辰戦争後から西南戦争後までを主とした斎藤一の活躍を描く長編小説。詳細は『明治無頼伝』参照。

瑞納美鳳 『新選組三番隊長斎藤一 黎明篇』 PHPビジネスライブラリーNOVELS(新書)/1999
幕府御庭番の斎藤一が、京都守護職の下で働くという長編小説。浪士組結成の直前から壬生浪士組の誕生までを描く。当初は続編が出る予定だったらしいが、実現していない。

菊池道人 『斎藤一 新選組三番隊組長』 PHP文庫/2003
『二つの時代を生き抜いた「最後の剣客」』という副題の長編小説。池田屋事件から西南戦争を主として、斎藤一の生涯を描く。

秋山香乃 『密偵』 幻冬舎/2010
長編小説。明治期、反政府組織の暗躍を探る政府の密偵が活躍する。主人公の上司、警視庁警部の藤田五郎こと斎藤一が、かなり重要な位置づけとして描かれる。

浅田次郎 『一刀斎夢録』 文藝春秋/2011
晩年の斎藤一が過去を振り返り、胸中の慟哭を吐露する長編小説。上・下巻の2冊構成。
本作と並ぶ浅田新選組三部作『壬生義士伝』『輪違屋糸里』でも、斎藤一は脇役ながら印象的な人物として描かれていた。本作の斎藤像は、その発展型と捉えられる。
詳細は『一刀斎夢録』参照。

松本匡代 『新選組 試衛館の青春』上・下 サンライズ出版/2012
試衛館時代の斎藤一とその他の面々とを描く長編小説。

吉川永青 『闘鬼 斎藤一』 NHK出版/2015
長編小説。斎藤一の生涯を、浪士組の上京から会津戦争の終末までにウエイトを置いて描く。
「闘い」に対する考え方や、沖田総司との関係が、特に興味深い。
詳細は『闘鬼 斎藤一』参照。

木下昌輝 『人魚ノ肉』 文藝春秋/2015
中短編連作集。収録作「分身ノ鬼」は、斎藤一が自分そっくりの分身に遭遇、戦うことになる怪奇譚。
詳細は『人魚ノ肉』を参照。

森村誠一 『新選組剣客伝』 ハルキ文庫/2016
長編小説。会津藩の命令で新選組に入隊した斎藤一が、隊士として生きる道から新境地を目指す姿を描く。
詳細は『新選組剣客伝』を参照。

山田風太郎『警視庁草紙』(文藝春秋/1975ほか)、高橋克彦『完四郎広目手控 不惑剣』(集英社/2011)にも、藤田五郎(斎藤一)が登場する。ただし、主人公ではない。
『完四郎広目手控』シリーズについては、「悪玉放生」参照。

【マンガ】

マンガにも多くの登場作品があるが、斎藤一を主人公としたものは少ないようだ。

岩崎陽子『無頼―BURAI―』(角川書店ほか/1996-)シリーズは、その数少ない作品のひとつ。
主人公の斎藤一はもちろん、主要キャラの多くが超絶美形、という絢爛ぶりが目を引く。ストーリーは、新選組が霊に遭遇したり妖怪を退治したりとオカルト色の濃い伝奇ふうだが、史実ともリンクしている。

和月信宏『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』(集英社/1994-)は、斎藤一を今日ほどの有名人にした作品と言えるだろう。アニメやノベライズのほか、今般は実写映画化もされ話題となっている。
警視庁に勤める藤田五郎が登場。緋村剣心が長州系志士であり「人斬り抜刀斎」と異名を取った幕末期には、宿敵同士だった。明治の世では、相容れない価値観を持って対立する一方、時には共闘することもあるライバル。作品全編を通し、剣心に深く関わる重要な脇役に位置づけられている。
ただし、本作の主人公はあくまで剣心である。

樹なつみ『一の食卓』(白泉社/2014-)は、藤田五郎(斎藤一)をメインキャラとする作品。
明治4年の東京。15歳の少女・西塔明(さいとうはる)は、フランス人のパン工房で職人として修業していた。そんな時、岩倉具視の強引な推薦によって、新しい下男が工房に入る。藤田五郎と名乗るいわくありげなその男は、寡黙のうちに鋭利さを覗かせるサムライだった。
明と藤田との関わりを中心にストーリーが展開するので、藤田もまた主人公と考えてよいだろう。『メロディ』2014年8月号より連載開始。単行本(花とゆめCOMICS)も発刊されている。
詳細は『一の食卓』を参照。

新選組三番組長
斎藤一の生涯
(新人物往来社文庫)
>>詳細を見る



斎藤一
新選組最強の剣客
(中公文庫)
>>詳細を見る



新選組異録 無頼 (1)
>>詳細を見る



にほんブログ村 歴史ブログ 新選組へ
にほんブログ村 ←クリック応援ありがとうございます

まとめ そのほかの関連記事

COMMENT FORM

  • URL:
  • comment:
  • password:

Trackback

トラックバックURL:https://bookrest.blog.fc2.com/tb.php/140-4634e217


back to TOP