新選組の本を読む ~誠の栞~

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 子母澤寛『新選組遺聞』 

史談集。子母澤寛「新選組三部作」の第2作。

第1作『新選組始末記』に続き、翌昭和4年(1929)に単行本が出版された。
前作とは異なり、時系列にはこだわらない余話集となっている。
内容は下記のとおり。

象山の倅
原田左之助
  刑部省口書 申渡 原田左之助未亡人まさ女談 永倉新八翁遺談 水口藩公用人事件
  内山彦次郎暗殺
芹沢鴨
篠崎慎八郎の死
沖田総司房良
  天然理心流 新徴組始末 
木曽路の春
  根岸伴七 浪士隊六番組 斎藤熊三郎
壬生屋敷 ―八木為三郎老人壬生ばなし
  新選組生る 壮士十三人 檜の標札 雨戸の楽書 前川荘司宅 新徳寺住職最上文拙老師談
  離れ座敷 壮士の風采 芹沢鴨 近藤勇 山南敬助 土方歳三、沖田総司 原田左之助
  隊士の勤務 隊規と提灯 試斬り 佐伯亦三郎殺さる 帳場に座った芹沢 芹沢鴨暗殺
  新選組第一次編成 美人お梅 八木源之丞邸 目っかち平山 母から聞いた話 真っ裸の芹沢
  首の落ちていた平山 馳せつけた勇 三つの死骸 近藤の弔辞 壬生墓地 会津重役の手紙
  八木邸の刀痕 かすり傷 野口健司切腹 新見錦 野口切腹理由
池田屋斬込前後
  単衣の下に竹胴 血刀下げて 谷三十郎 近藤の気合 会津候お医者 事件の後
  新選組集合 旅宿池田屋 新選組負傷者 御医者二名 所謂御褒美 虎徹の話
  山南敬助の腹切 光縁寺墓地 山南切腹理由 楠小十郎殺さる 永倉新八翁遺談
  山野八十八のこと 女役者尾上小亀 道場を新築 近藤の手紙 壬生引揚げ 伊東の噂
伊東兄弟
  油小路事件 小野圭次郞氏談 三樹三郎日誌 三樹三郎遺談 秦林親日記 油川信近氏史談
  篠原泰之進手記 渡辺清翁史談 遺し置く言の葉草
近藤の最後
  佐藤俊宣翁談
勇の屍を掘る ―近藤勇五郎老人思出ばなし
  太刀取 勇の家族 恋の沖田 驚嘆の宮川家 板橋へ行く三名 夜の刑場 首のない勇
  故郷へ 宮川信吉討死 山川健次郎博士談 三宅精一遺談 会津の墓 板橋の碑
  両雄殉節の碑


聞き書きをそのまま生かした記述が多い。
近藤勇の甥であり娘婿である近藤勇五郎、新選組が屯所を置いた壬生の八木為三郎、原田左之助の未亡人まさなど、関係者から聞き取った談話が収録され、それぞれ興味深い。
目撃証言を取り入れた芹沢暗殺事件や池田屋事件の描写は、生々しく迫力がある。
話し手の記憶違いも多少あるにしろ、同時代人が肌で感じ取った空気を漂わせている。

前作同様、著者が新選組に寄せる思い、旧幕臣の雪冤にかける思いが伝わってくる。

三部作の『新選組始末記』『新選組物語』とともに、中公文庫版(初版1977/改版1997)がある。

新選組遺聞
(中公文庫)
>>詳細を見る



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